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『マジック・マイク XXL』──ストリップが芸術になる時(★★★★★) [映画レビュー]

『マジック・マイクXXL』(グレゴリー・ジェイコブズ監督、2015年、原題『MAGIC MIKE XXL』


 


 前作でかなり印象的だった、リーダーのマシュー・マコノヒーが消えた。どこかへトンヅラしたという設定だったが、まあ、アカデミー賞俳優になってしまったので、こんな「キワモノ」には出てられないということなのでしょうか。しかし、マシュー・マコノヒーが出ていたストリップは、ややえげつない商売だった。彼が「消えて」、なにか純粋な少年みたいな魂が残った。


 マイクが仲間の一人に言う。「ほんとうに消防士なんかすきなのか?」前作で、消防士に扮して、だんだん脱いでいく設定だった。ここで、ストリップの「コンセプト」が変わる。稼ぐための手段が、自己実現するものへと。ほんとうに自分がすきな仕事の扮装をしよう──。そして、ある者は絵描きに、あるものは移動アイスクリーム屋になる。もちろん、マイクは、「家具職人」である。


 肝心のダンスは、ストリート系を基本としながら、独自の展開を見せ、ついに、「究極」の世界を表現する。究極のセックスの世界。そこでは、女は、つねに崇められる女王である。


 かつて、作家の橋本治は、「すべての女は美しくあるべきだ。そうなれないのは男が悪い」と書いていた。本作では、それが実現されている。思えば、ソダーバーグ(今回、製作総指揮だが、まあ、彼の作品と言ってもいいだろう)のデビュー作、『セックスと嘘とビデオテープ』(そのヒロイン、アンディ・マクドウェルが、とんでもない熟女役で本作に出演している)の頃から、「セックスと嘘」というテーマは貫かれている。女性をすべての、セックスにまつわる「嘘」から解放する──。


 もともとは、主演チャンニング・テータムの「自伝」でもあるという。たしかクレジットには、制作にも名前を連ねていたような……。あの眼差し、あの肉体。そして、あの踊り──。21世紀の天使のような男だ(笑)。

 

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