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大臣につけまつげは必要か? [なんとなくエッセイ]

稲田朋美防衛大臣が、シンガポールでの演説で、仏豪の女性大臣を見ながら、「われわれは共通点がある。同世代だし……グッドルッキング」とやって、「笑い」を取ろうとしたようだが、性差別発言と取られ(とくに海外メディア)、逆効果になってしまったことが話題になっている。

まあ、つけまつげもして、「それなりにがんばっておられるよう」であるが、自分で「グッドルッキング」と言ってしまったことは、弁護すれば(笑)、どうせ原稿は自分で書いたものではないだろうから、言えちゃったのでは? しかし、原稿を見ながらのこの演説と英語の発音の方が恥ずかしいような気もします。それにしても、「グッドルッキング」と言ったあと、受け狙いで笑ってみせたが、その笑いが、アジアの田舎のオバチャン丸出しで、これまた恥ずかし〜。名づけて、「安倍恥ずかし〜内閣」(笑)。

 

https://youtu.be/JIR3aGTASYc




『パリ、恋人たちの影』──「見ること」の喜び(★★★★★) [映画レビュー]

『パリ、恋人たちの影 』(フィリップ・ガレル監督、2015年、原題『L'OMBRE DES FEMMES/IN THE SHADOW OF WOMEN』)

 

Duras ou Garrel peut-être, parce qu'ils sont plus près du roman pur, si l'on peut dire, ou de la peinture. Moi, j'ai toujours bien aimé les deux. Et puis ce qu'il faut inventer, c'est le système dans lequel on peut créer.

(Entretien réalisé par Jacques Drillon, Le Monde de la Musique,no55, avril 1983, "Jean-Luc Godard par Jean-Luc Godard)

 

(あるインタビューで、ゴダールは自分は作品を創作はしていない(アレンジなどをしているにすぎない)と言い、「ドュラスやガレルはそれをしている。彼らの作品は、ぼくは好きなんだが、純文学や絵画に近いのだから。というのは作品を創作できるというのはシステムなんだ」(1983年、『ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク』誌のための、ジャック・ドゥリヨンによるインタビューより)

 

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 男と女がいる。彼らは夫婦である。夫はドキュメンタリー映画を撮っているがいまだ認められない。妻は自分の道を捨てて、夫の制作を手伝っている。夫がふとしたことで若い女に出会い、肉体関係を持ち、それを続ける。しかし、夫の愛人は、妻の方も男と会っていることを目撃して彼に告げる。自分の浮気は隠し、妻を責める夫。途中、夫の仕事として、レジスタンスの老闘士へのインタビューが挟まれる。いったんは言い合いして別れてしまった夫婦が、このレジスタンス老闘士の葬式で出会う。そして、よりを戻す──。てな話はどこにでもある、かもしれない。お話はどうでもよくて、「眼に」残るのは、夫の愛人の、アルモドバル映画系のブスぶり、妻の母親の、みやこ蝶々+京唄子(古いか(笑)?)ぶり、老闘士(これが、大嘘で、実はナチ系と、葬式時に、妻のセリフで知らされる)の妻のマルグリット・デュラス風よぼよぼでも、インタビュー中、クッキー缶を持ち出して「どう? 私が作ったのよ」などと、主張するぶり……などなどが、白黒フィルムの、「影」が美しい構図の中に配置され、ゴダールが大好きな「見ること」の喜びを、われわれにも教えてくれる。雰囲気はクラシックながら、ケイタイ電話なども出てくる、まぎれもなく「現代」なのである。

 

 

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けふの自由律俳句@20170614 [俳句]

「ランボーのサイン真似たよ太陽がいっぱい」

(自由律俳句、だと)

 

I copy autograph of Rimbaud Plein soreil

(free-style haiku, they say...)




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『パトリオット・デイ』──ケヴィン・ベーコンが渋い(★★★★★) [映画レビュー]

『パトリオット・デイ』(ピーター・バーグ監督、2016年、原題『PATRIOTS DAY』)


 


 2013年のボストンマラソンの「テロ」事件は、ある意味前代未聞だった。テロというと、普通、建物や乗り物の、「密室」に近い場所が標的にされるのだが、マラソンコースという「開いた」空間が標的にされた。なるほどそこには、「群衆が集まっている」。テロの目的は、「なるべく大勢の人間を殺してアピールすること」である。その意味では、これも「アリ」のテロ対象だった──。


 開いた空間ゆえに、死傷者の数は閉鎖空間よりも多くないが、人々を恐怖に陥れたことには違いない。すでに結果はわかっている「実話」を、どのように映像化していくかが本作の焦点であるが、まず、これまでに例がない開いた空間における爆発ゆえに、すぐにテロとは決めつけない慎重な態度が、ケヴィン・ベーコン演じる、FBI特別捜査官、リック・デローリエの登場で示される。主演はマーク・ウォーターバーグ扮する、殺人課だが、やりすぎの失敗によって、懲罰として「警備」に格下げされていた、トミー・サンダース、ボストン警察巡査部長である。この役は本作のために作られた役で、よくある「熱血警官」で、彼を中心人物に据えることによって、地味に陥りがちな「実話」がドラマ性のあるものになって観客を惹きつける。


 しかし、タッチはあくまで、ドキュメンタリー風、いや、ドキュメンタリーよりも臨場感が強調されている。『ユナイテッド93』のように、犯人側もきちんと描き、それが、監視カメラやコンピューターの解析によって、特定されていくさまをていねいに描いている。何ごとが起こったかわからない爆発事件が、テロと特定された瞬間、画面が変わり、特別捜査本部が設置される。このあたりの「切り替わり」は、現実のことだが、一般民衆はそんな場面に立ち会うことはできない。しかし、本作は、そんな場面に、まるでFBIの特別捜査官になったかのように「立ち会う」ことができる。そして、知らぬあいだ、感情移入しているのは、主人公の、ほんとうは「いいやつ」のウォールバーグではなく、渋いケヴィン・ベーコンなのである。「テロと特定してしまったら、やっかいなことがいろいろ起こる」だから、慎重に捜査を進めるべきだと、ケヴィン・ベーコンのデローリエ特別捜査官は主張する。この、デビュー当時は、踊りまくっていた(笑)若者が、いつしか渋いオジサンになっていたのであるが、途中、少年愛の変態みたいなのも演じたが、今は誰よりもFBI特別捜査官が似合う、クールな俳優になっていた。彼をマークできるかどうかで本作が、「愛なんだ!」とお気軽に叫ぶ警官物語になるか、社会における「テロ」という言葉の重要性を認識する機会になるかに分かれていく。


 


ロシアゲート [ニュース]

「ロシアゲート」の捜査にあたる、ム(モ)ラー特別捜査官は、テッテイ的にやる人と評判なので楽しみだ。三権分立が保証されている国はいいナ。

倉山満著『国際法で読み解く世界史の真実 (PHP新書) 』──危険思想をオブラートでくるんだ上げ底粗悪本(★) [Book]

『国際法で読み解く世界史の真実 』(倉山満著、PHP新書、–2016年11月刊)

 

本文288ページの目次を見ると、やたらと細かい。全6章、小見出し42、その小見出しの下に、項目が3〜4個ある。つまり、全部で120以上の項目があり、1項目、2ページ、四百字詰め原稿用紙に換算して、3枚程度しか割かれていない。この数で、「世界の歴史の場面」を、「国際法」(といっても、ルールのある「決闘」の「国際法」=「戦争」が基礎になっている。というか、おもに、「それだけ」(笑))を当てはめて「解説」(というほどのものでもないが)している。しかも、「ですます調」(まずい文章であるが、もしかしたら、編集者を相手に「口頭で説明しただけかも。とても「著書」と言えるものではない)。わかりづらい「物言い」の中から浮かび上がってくる「思想」は、まず、

1,戦争肯定(ルールがあるから)

2,ヒトラー擁護(まるで、「普通の指導者」のような扱い)

3,日本の中国侵略擁護(倫理観抜きの、損得として評価)

4,国際問題を、ヤクザの戦いと同格に扱う(笑)

 

 しかし、あからさまには書かれていない。微妙な書き方だが、それゆえに、かなり危険な本と見た。こういう危険思想を、オブラートにくるんで出している版元の信用もどうですか。この版元から出る本は、厳重吟味の対象となるので、本書が売れても、他の本の売れ行きが落ちることになるかもしれないということに、この版元の社員は気づかないとみえる(笑))売れれば勝ちの風潮に乗ってしまっている、節操なき出版界の、「上げ底粗悪本」。


国際法で読み解く世界史の真実 (PHP新書)

国際法で読み解く世界史の真実 (PHP新書)

  • 作者: 倉山 満
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2016/11/16
  • メディア: 新書



拙訳プルースト『失われた時を求めて』2 [文学]

 

拙訳プルースト『失われた時を求めて』2

「スワン家の方へ」

 第1章「コンブレー」

(承前)

 

そしてその考えは、自分にとって理解しがたいものとなりはじめる、まるで輪廻のあとで前世に存在したときの思考のように、本の主題が自分から離れ、それに専念するもしないも私の自由だった、視界が戻るとすぐに私は自分のまわりに闇を見出して驚くのだった、眼にやさしく、癒してくれる闇、しかし心にはたぶんそれ以上の、まるで理由がなく、理解しがたいもの、ほんとうに暗いもののように私には思われるのだった。


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【来るべきバカ】 [世の中]

 


ある人がAmazonで引用していたツイート。私はそんなヒマも興味もないので千葉氏のツイートは見てません。


 


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千葉雅也 『勉強の哲学』毎日新聞で書評 @masayachiba


 


読書好き、研究者の間では、アマゾンの低評価レビューは基本アホが書いているので全無視というのが常識なのだけど、世間的にはあれに意味があると思ってしまう人もいるっぽいから厄介だ。読書術の基本事項。アマゾンレビューに建設的な批判などめったにないので、無視する。プロの書評を読むこと。


午後9:30 キ 2017年6月6日


 


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上記のようなツイートをすることじたい、自分のバカさかげんを露呈してしまっていて、正直、ひいた(笑)。ここまでバカだったとは──。「来るべきバカ」ってもしかして、自分のことですかね? 考えてみれば、わかるように、Amazonのレビュアーは、「のべ」ですが、100万人はいます。たまたま千葉氏の著書『勉強の哲学』のレビューは20あまりですが。もしほんとうに、千葉氏の言うように、「アマゾンの低評価レビューは基本アホが書いている」というなら、そして、学者なら、それを「科学的に」証明してほしいですね。つまり、100万件以上のレビューの中から低評価をすべて吟味し、「なるほどアホだ」という、客観的に納得のいくデータがほしいですね。その際、「アホ」の定義、基準などの明示も必要ですが。「学校のお勉強」ばかりしていて、常識とかほんとうの教養を身につけて来なかったのが、文章にも現れてますね。文藝春秋も、調子に乗って、第二弾、第三弾を出すかもしれませんが、いずれ消えゆく運命でしょう。なぜなら、一流の著作家は、こんな薄っぺらな文章は書かないからです。


 


 


 


Amazonとは…… [世の中]

Amazonとは、ネット界と現実界の間に流れる「三途の川」である。

アホとバカとどっちがエラい(爆)? [世の中]

Amazonの某レビュアーの「孫引き」ですが、千葉雅也氏はこんなツイートしているようです。私もアホの一人ですが、バカにアホと言われるのは、どーなんでせー? どっちがエライでしょーか(爆)? なお、同様の「思想」は、「書評家」の豊崎由美さんもお持ちですっちゃ。

一方、レビュアーのなかには、小谷野敦氏みたいな「プロ」もいらっさいます。

 

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千葉雅也 『勉強の哲学』毎日新聞で書評 @masayachiba

 

読書好き、研究者の間では、アマゾンの低評価レビューは基本アホが書いているので全無視というのが常識なのだけど、世間的にはあれに意味があると思ってしまう人もいるっぽいから厄介だ。読書術の基本事項。アマゾンレビューに建設的な批判などめったにないので、無視する。プロの書評を読むこと。

午後9:30 キ 2017年6月6日

 

千葉雅也 『勉強の哲学』毎日新聞で書評 @masayachiba

 

僕も本を買うときにアマゾンを参考にするときがあるが、低評価レビューはほとんど「読めてない」レビューなので苦笑いしながら読むしかない。参考にすべきは、詳細に書かれた高評価レビュー。これは知識の基本スキルだと思う。

午後9:33 キ 2017年6月6日

 

千葉雅也 『勉強の哲学』毎日新聞で書評 @masayachiba

 

今の話は、自分の本のレビューについて言っている自己弁護だろ、と思われるかもしれないけど、そうではなく、プロの間では共有されている常識です。しかし、一般にはあまり明確に認識されてないかもしれない。

午後9:36 キ 2017年6月6日

 

千葉雅也 『勉強の哲学』毎日新聞で書評 @masayachiba

 

本がそもそも読めてない人の意見は聞く必要がない。

午後9:37 キ 2017年6月6日

 

 


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