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【本】The Portable Hannah Arendt(Edited with an Introduction by Peter Baehr)Penguin Books 2000) [Book]

The Portable Hannah Arendt(Edited with an Introduction by Peter Baehr)Penguin Books 2000)

 

「ハンナ・アーレント・ハンドブック」

本書は2013年11月、ロンドン一大きな書店、Foylesで購入。この書店は、各本棚に書店員の手書きのレビューが付けられていて、買う気をそそる。丸谷才一の『ロンドンで本を読む』をマネしたのである(笑)が、なぜか、このたびのわが国の参院選結果から、アーレントの、「悪の凡庸さ」を思い出したのである。

本書は、「アーレント入門書」とでも言ったらいいだろうか、彼女の著作(レポートを含む)の抜粋が、7章に分けられている。それぞれの章にはタイトルが付いて、映画『ハンナ・アーレント』にもなった、元ナチのSSのアイヒマン裁判の傍聴記で、ニューヨーカー誌依頼のレポートの抜粋が載っている第5章は、

「Banality and Conscience : The Eichmann Trial and its Implications」(凡庸さと良心 :アイヒマン裁判とその影響)というタイトルになっている。

問題のレポートのタイトルは、Eichmann in Jerusalem である。5回ほどの傍聴記の抜粋である。

はじめ、アイヒマンは、党のリーダーを警護するガードマンのつもりで応募し、それがやがて、ユダヤ系のメディアなどの情報をファイルする仕事に、そして警察と統合され、秘密警察になっていく。組織が改編され、党員さえも監視する組織となる。

それらを具体的に順を追って記している。そこにはどこにも、はっきりとした「悪」はないかのように見える──。

こうした状況が、いまの自民党から思い浮かんだのである。

映画も2013年あたりに見ているが、ただただ、煙草を吸い続けるアーレント(バーバラ・スコヴァ)が印象強く、不屈の闘志も感じられたが、「悪の凡庸さ」を、説得力のあるように、描き切れていたかどうかはわからない。ブログの履歴を調べたが、この映画については、レビューを書いていない。

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