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短歌@20180530 [短歌]

 


獣(けもの)焼くと岡井隆は詠みたるが同じ豊橋の精霊を知るもの



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短歌@20180529 [短歌]

     

     肉球に触れれば固く跳ねかえす

         生のあかしを誰にあかさん

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【詩】「犬神曲」 [詩]

「犬神曲」


 


私を先導していく大詩人は、ウェルギリウスではなく、誰あろう、松尾芭蕉


そしてめぐるのは、地獄の一丁目、大阪は花屋の離れで最後を迎えることになったこの大宗匠は、ひどい下痢で厠に座ったまま、地獄絵を見せられることになった。ボルヘスによれば、それは、すべてを含む世界地図ということだが、果たしてそうかしら? ボルヘスは、エリオットにようには厳密なテキストリーディングをせず、彼一流の印象批評


のように見える。


地獄、煉獄、天国、新生


私はいったい何教徒なのか?


宗教がなければ、死をどのようにも解釈できないのか?


ジョン・ダンは、「死よ驕るなかれ」という詩を


書いているが、それとて、なにか、ひどく抽象的なものに


思える。詩とは、


もっと即物的なものなのに。


いかなる解釈も寄せつけないもの。


エリオットは、ダンテ『神曲』の、「天国」まで


読まないと、「地獄」の細部の意味はわからないと言っている。


いや、芭蕉には、さらに先導詩人がいた。それは、


西行である。


その先達が芭蕉に示すのは、


なんとゆーか、美しい桜。


その花の下で死ぬことがいかに幸福かしか


語らない。厠から座敷に戻った芭蕉の寝床に、


弟子たちが次々見舞いに訪れる。


てな様子が、『花屋日記』に書かれているが、


これは、偽書だそうである。


いいの、べつに、どうせ犬だから。


私は、生まれ変わることを考えているが、


もう犬にだけは生まれたくないとも


思っている。


 



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【アクリル画】「モナリザ2018」 [絵画]

モナリザ2018@アクリル


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【詩】「暗闇と忘却のうちに眠るもの」 [詩]

「暗闇と忘却のうちに眠るもの」

 

暗闇と忘却のうちに眠るものを守るために、

駅の痰壺のなかの痰が真珠色に輝き、

広場の宝飾店の宝石が通りをゆく肺病の労働者に

語りかける──。ここは、

パリの郊外の、誰も知らない、アマゾンの倉庫

注文の品を棚から集めるピッカーは、

白人は少なくて、オリーブ色や黒檀や赤銅色の人々

巨大な倉庫を一日フルマラソンぶんの距離を

走り回って、すでに足裏にはりっぱな水疱が

できている。そして彼は、時給九六〇円で十時間半

働いて得た金で、

ひとつ千円のフェイスブックの偽アカウントを買い、

二十二億人のなかの白人男となって、社交なんぞを

楽しむ。データは売られている、データは売られている

それで、トランプが勝ち、プーチンが勝ち、

イギリスはEUを離脱した。

ITの激しい迷路は、さすがの火星人も想像できなかった

火星にはITはない。火星人たちは、そういう道を選ばなかった。

あるのは、革命。

西暦一七八九年に起こった、フランス革命と呼ばれるものは、

その後十年続いたが、

そうした革命は、火星では永久に続く。

「天使の忍従振りで降り続ける雨の季節」*それを、

渇望しながら。だが、

火星に雨は降らない。代わりといってはなんだが、

パリには、茸のように詩人を生やし続けるほど、雨が降る。

 

 

 

(*ラフォルグ「冬が来る」(吉田健一訳、より引用)

 

 


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【詩】「汽車」 [詩]

「汽車」

 

Sifflement de Proust

1908年頃、プルーストは、まだ評論とも小説ともつかぬ

断片を書き始めて、その話者は、幼少時に眠るときの習慣

を、夜の闇と記憶の闇に重ねて、そこに汽車を走らせ、

sifflement という言葉を入れた。

それは、その五十年前に、ボードレールによって開拓された感情で、

 

*「港に碇泊している船の群れが、『私たちはいつ幸福に向って出発するのだろう、』と、言っている所を彼が想像している一節がある。そして彼の後継者の一人であるラフォルグは、『乗り遅れた汽車は何と美しいものだろう、』と書いている。」

 

汽車はひとりさびしく乗り捨てられて、

もはや誰にも期待されず、

ノスタルジーさえも乗っては来ず、

ただ、遠い銀河の見つけるのさえ困難な星の

データベースに存在する。

Sifflement ……ポーという音。

その音は記憶を形成し感情を生み世界を

闇の色に塗りつぶし、時間を与えることによって

ひとりの作家を誕生させる。

 

 

(* T.S.エリオット「ボオドレエル」(1930年)吉田健一訳『エリオット全集』第四巻(中央公論社))

 

 

 


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昨日の晩ご飯@20180517 [料理]

昨日の晩ご飯。


鶏肉とズッキーニとナスの味噌炒め、マグロの刺身、ベビーリーフ添え、トマトと厚揚げの味噌汁(白味噌仕立て)。


飲み物は、芋焼酎『ロケット』(ブログ友さんにいただきました(笑)。種子島産です。こくがあって柑橘の香りのさわやかな口当たり)。

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『ボストン ストロング〜ダメな僕だから英雄になれた〜』──ジェイク、スター性をかなぐり捨てる (★★★★★) [映画レビュー]

『ボストン ストロング〜ダメな僕だから英雄になれた〜』(デヴィッド・ゴードン・グリーン監督、 2017年、原題『STRONGER』)

 

 歌舞伎には「裏狂言」というものがある。たとえば、「四谷怪談」は、「忠臣蔵」の「裏狂言」である。「四谷怪談」の主人公、田宮伊右衛門は、塩冶の浪人、赤穂藩の武士であった。本作は、ある意味、2016年の、同じボストンマラソン・テロを扱った、『パトリオット・デイ』の「裏狂言」と言えるかもしれない。密室でない、屋外での爆発による、まれなテロである。『パトリオット・デイ』では、FBI特別捜査官の、ケヴィン・ベーコンは、テロと断定するのに、慎重になっていた。テロと発表してしまえば、政府の対応はまったく違ってくる。映画は、この犯人を追及するまでを、ボストン警察の一巡査部長(マーク・ウォールバーグ)の目を通して描いていた。

 

 本作は、そのテロ事件にたまたま遭遇した被害者が主人公。両脚を失うというひどい被害に見舞われながら、意識がやっと戻ったとき友人との筆談で、「犯人を見た」と言い、「英雄」となっていくジェフリー・ボーマンを、ジェイク・ギレンホールが演じている。この「英雄」は、不撓不屈の努力で、義肢を使って、再び立って歩けるまでになる。そういうニュース記事や映画はよくあるが、実際は並や大抵の努力ではできない。地獄のような苦しみを克服するさまは、まさに「英雄」なのであるが、その際、劇的な高揚感を排除し、普通の男が、人々に勇気を与える人間になるまでをていねいに描いている。

 

 ジェイク・ギレンホールは、スター性をかなぐり捨て、どこにでもいるちょっと軽い男が、偶然の不幸に襲いかかられ、「英雄」へと変身していく姿を、深い身体性で再現している。俳優とは、自分以外の誰かを演じてみることに関心のある人間だが、そうか、ギレンホールは、こういう人間に「なって」みたかったのかと思った。それは、彼のストイックな生活を反映しているようで、ますますすきになった(笑)。

 恋人役の女優も、化粧っ気がまったくなく、美人でもなく、ブスでもなく、アクというものがないのに、気丈さと心の優しさが出ていて、大変好感が持てた。

 


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ゴダールの言葉 [映画監督]

「映画は、あなた方が毎日Facebookで見ているような、撮られて見せつけられすぎているものではもはやなくて、撮られていない、FB上では決して見ることのできないものである」(ゴダール@FaceTime記者会見より)


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スコーンを焼いてみましたのよ [料理]

ブログ友の「じゃむとまるこ」さんが、大阪のなんとかレトロ(と名前ド忘れ(笑))の、アフタヌーンティー(って、「アフタヌーティー」が経営?)のすてきなお店に行かれて、スコーンセットをお召し上がりになったとかで、おいしそうなお写真に載せられてたのを見て、「これならできる!」(爆)と思い、さっそく真夜中に作ってみました。

うちの冷蔵庫には、無塩バター、生クリームなどは常備しているので、このテのお菓子は、「食べたい時がつくる時」なんです。紅茶は、生協のティーバッグのアールグレイにしました。生協のティーバッグ紅茶、わりあいおいしいんです。ダージリン、アッサムと揃えてます。だいたい日常的には、イギリス人もティーバッグを愛用しているとか。それにこの頃、フォートナム&メイソンが、あんまりおいしくないんです。

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